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FUKUSHIMA 原発避難日記 その21:国破れて山河あり


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~福島第一原発半径20キロ圏内を行く~その2  <一時立ち入り(一般)1巡目 7月中旬>

どうして自宅へ帰るのに、こうも大げさな格好をしなければならないのか。

(長袖・長ズボンであれば、防護服は着なくてもかまわない。前日に雨が降ったので念のため着用した)



一時立ち入りの集合場所へ行き、係員から防護服等や水、軽食(菓子パン)を配布される。
立ち入りの際の注意事項や防護服等の着用方法(これがやたらと面倒くさい)、
手順などの説明を受けてから地域ごとにマイクロバスに分乗し、20キロ圏内の警戒区域へと向かう。
ちなみに、バスの中は0.7μsvだった。

ピンク色のビニールシートが張られたバスの車内から外を眺める。
「ゴーストタウンだ」と誰かが呟く。

ゴーストタウンというか、あの景色にピタっとはまる表現がない。
“国破れて山河あり”・・・に近いかな。
むっとする真夏の木々や草の生命力、自然の勢いだけが変わらずにある。

自宅近くで車から降りる。道路上の放射線量は 0.38μsv 
なぜバスの中より数値が低い?(バスの中が汚染されていると思われる)


庭も裏の畑も草ボーボー。
家の中へ入ったら鼻を突く酷い異臭が。。。


なんと家の中で仔猫が死んでいた。
本震でたてつけが悪くなり鍵を閉めることのできなかった窓が、避難した3月12日以降の余震で開いてしまい
そこから野良猫が入り込んで家の中で仔猫を生み、その仔猫が死んでしまったらしい。

畳が汚れてしまって、おまけにものすごく臭い。
その光景を見て脱力感に襲われる。

カレンダーは3月のままだった。
しかし確実に時間は過ぎ、家の中は3月12日の時点よりも荒れていた。



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私が70×70のビニール袋(45ℓゴミ袋と同じ程度の大きさ)に詰め込んで持ち出したものはコチラ
↑↓究極の選択。後から「あああ、何でこんなCD持ってきたんだ?アレを持ってくれば」と煩悶したが。



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屋外に放置されていたものは持ち出し不可、食品はダメ、生き物(ペット)もダメ、危険物もダメ。
まぁこれらは解るが、何故か“軟膏”持ち出し不可。医薬品はオッケーなのに、なんで?


自宅での作業を終え、(正味2時間)迎えに来たバスに乗って集合場所へ帰る。
集合場所で身体のスクリーニングと持ち出した物品の線量検査をして、問題なければそれで終了。
午前8時半から始まって3時過ぎに終わった。


スクリーニングの後、東電の担当者に
「家の中で猫が死んで畳が汚れてしまったのですが賠償してもらえるんですか?」と聞いたところ
「対象外」の返事。
ウチの場合はネコ程度で済んだが、野良牛が家に入り込んで玄関メチャクチャなんてお宅もある。
賠償しないってどういうことなのよ。と激しい憤りを感じた。
*注*現在は、このような事象も補償の対象になっている。

避難先での日常と、警戒区域内の自宅と。
二重の現在がある。ふたつの現実がある。

避難区域の自宅へ帰ると、パラレルワールドに迷い込んでしまったような感じがする。
気分がひどく落ち込む。



で、その日避難先アパートへ帰る途中、7月初旬と同じように計画的避難区域(飯舘村)を通ったら・・・
またフツーの格好で草刈してましたよ! 今度はじーさんとばーさんの二人がマスクも手袋もなしで!フツーに!
大丈夫なのか? えええ?



shinsai25g.jpg



~福島第一原発半径20キロ圏内を行く~その3  <一時立ち入り(一般)2巡目 10月中旬>

自家用車での一時立ち入りが可能になり、10月中旬に許可が下りて一泊二日で福島へ。
ついでに知人の仮設住宅などにも行ってきた。

仮設住宅やその周辺の人々は、以前と変わらぬ生活を送っていて、マスクをしている人はまれ。
(小学生はマスクをつけていた)
その光景を見ていると、そんなに気にする必要ないのかな~と思ってしまう。
気にしなくても平気なんじゃないかな、だって福島市とか郡山市の方がよっぽど線量高いんでしょ?と。


一時立ち入り当日。

一時立ち入りの集合場所へ行き、説明を受け、今回は登録した自家用車で20キロ圏内の自宅へと向かう。
田んぼが凄いことになっていた。見渡す限りまっ黄色の花、花、花。セイタカアワダチソウ畑になっている!

自宅に着き、背丈よりも高く伸びた雑草を掻き分けて家に入る。
あれから3ヶ月、自宅の状況はさらに悪化。

畳が腐って虫がわいてるじゃん!あああああ。たぶん床までいってるよ。
部屋の中にある物は全てカビだらけ。
たった半年ちょっとでこの有様、どうしてくれるんだ。

先日、避難区域が見直されるという発表があった。
年間累積線量が20~50ミリシーベルトの場所は、数年後に避難解除になるという。
がしかし、3~5年も経ったら家が傷んでしまって住めなくなるのではないだろうか。
事実上、帰還不能になってしまうのではないだろうか。



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使用前。



shinsai25j.jpg



使用後。


自宅へ帰って作業を始めてから約2時間、ふと線量計を見ると、数値に変化が。
放射線は目に見えない、匂いもしない、分からないから実際に被爆していても何とも思わなくなってしまう。
でもこうして数値としてみると、確かに被爆していることが分かってギョッとした。



shinsai25a.jpg



3時間後、荷物を車に積み込み自宅から集合場所へ向かう。
靴の裏と車のタイヤ周り、運び出した荷物のスクリーニングをして終了。


とまぁそんなわけで、あっちの現実を目にして再び気分が落ち込んだのだった。
思い出すだけで凹む。ため息しか出ない。



shinsai25h.jpg



ちょびっとだけ明るい話題。
水なしで半年あまり、ハオルチアは生きていた。
100均で買った多肉最強。 通販で買った高いハオルチアは枯れていた。



*おまけ* ドールブログだし。一応。


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ボディ交換をして髪形を整えたダーラとポピー。


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百恵ちゃんぽい? 70年代の香り?

[ 2011/12/21 14:59 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

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